Elementorとは?ドラッグ&ドロップで作るプロ級のWebサイト制作術

WordPressでホームページを作るとき、

「むずかしそうだな…」

と思った方も多いのではないでしょうか。でも、今回ご紹介するElementor(エレメンター)を使えば、そんな心配は要りません。

Elementorは、ドラッグ&ドロップの簡単操作でプロ級のWebサイトが作れるツールです。画面に表示された要素を、マウスで動かすだけで美しいレイアウトが完成し、プログラミングの知識がなくても本格的なサイトが作れます。

2016年にリリースされて以来、世界中で1,100万以上のウェブサイトで使われています。日本でも多くの個人や企業が採用し、高い評価を得ています。
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Elementorの基本情報

WordPressのプラグインとして動作するElementorは、ページビルダーと呼ばれるツールの一つです。他のページビルダーと比べて特に人気が高く、初心者からプロまで幅広く使われています。

Elementorの特徴と機能

  • 見たまま編集(WYSIWYG)で、完成イメージを確認しながら作業できる
  • 90以上の便利なウィジェットを搭載し、ボタンやスライダーなども簡単に設置可能
  • レスポンシブデザインに対応し、スマートフォンでも美しく表示
  • 300以上の専門的なテンプレートを用意
  • 日本語対応で、設定や操作がわかりやすい

これらの機能は、ホームページ作りの面倒な作業を大幅に減らしてくれます。例えば、スマートフォン表示の調整は通常とても手間がかかる作業ですが、Elementorなら数クリックで完了します。また、テンプレートを使えば、プロが作ったようなデザインを土台にして、自分好みにカスタマイズできます。

無料版と有料版(Pro)の違い

Elementorには無料版と有料版(Pro)があります。

無料版 基本的なウィジェット30種類以上、レスポンシブ編集、基本テンプレート
有料版(Pro) すべてのウィジェット90種類以上、WooCommerce連携、ポップアップ作成、プロ用テンプレート300種類以上

無料版でも十分な機能がありますが、オンラインショップを作りたい場合や、より本格的なサイトを制作したい場合は有料版がおすすめです。有料版は毎月4.92ドル(2025年2月現在)から利用でき、サイト数に応じて料金プランが分かれています。

必要な動作環境

Elementorを快適に使うには、以下の環境が必要です。

WordPress バージョン5.0以上
PHP バージョン7.0以上
メモリ制限 最低128M以上推奨
推奨ブラウザ Google Chrome、Firefox、Safari、Edge最新版

ほとんどのレンタルサーバーは、これらの条件を満たしています。もし動作が重かったり、エラーが出たりする場合は、サーバー会社のサポートに相談するか、メモリ制限の引き上げを依頼すると改善することが多いです。

動作環境は、サイトの表示速度や制作時の快適さに大きく影響します。特にメモリ制限が低いと、編集中にフリーズしたり、保存できなくなったりすることがあるので、十分な設定を心がけましょう。

Elementorのインストールと初期設定

Elementorのインストールは、とても簡単です。WordPressの管理画面から数クリックで完了でき、初期設定も基本的な項目だけなので、難しい作業はありません。

プラグインのインストール方法

WordPressの管理画のサイドメニュー「プラグイン」から、「新規追加」をクリックします。

 

検索窓に「Elementor」と入力し、Elementorのプラグインを探します。

 

Elementorのプラグインをインストールし、有効化します。

 

有効化すると、左メニューに「Elementor」のボタンが追加されます。ここから、細かい設定や、有料版にアップグレードすることができます。

 

インストールが完了すると、ページ編集画面に「Elementorで編集」というボタンが表示されます。このボタンをクリックすると、Elementorの編集画面が開きます。もし表示されない場合は、一度WordPressからログアウトして、再度ログインすると解決することがあります。

基本的な設定手順

インストール後は、快適に使うための基本設定を行います。

一般設定 サイトの標準フォントやカラーの設定
スタイル設定 ボタンやヘッダーなどのデフォルトデザイン
詳細設定 CSSやJavaScriptの読み込み設定
実験的機能 ベータ版の新機能の有効/無効

設定画面は「Elementor」→「設定」から開くことができます。はじめのうちは一般設定だけでOKです。他の設定は、使い方に慣れてから少しずつ確認していくのがおすすめです。

日本語化の方法

Elementorは、WordPressの言語設定に従って自動的に日本語化されます。ただし、以下の条件を満たしている必要があります。

WordPressの言語設定 「日本語」を選択していること
言語パック 最新版がインストールされていること

もし日本語化されていない場合は、WordPressのサイドメニューにある「設定」→「一般」で言語を「日本語」に変更してください。
一度基本設定が完了すれば、あとは実際のページ制作に集中できます。設定内容は後からでも変更可能なので、まずは基本的な項目だけを確認して、実際の制作作業を始めてみることをおすすめします。

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Elementorの基本的な使い方

Elementorの魅力は、直感的な操作性にあります。実際の画面を見ながら編集できるので、完成イメージを確認しやすく、初心者でも迷わず作業を進められます。

編集画面の見方と基本操作

Elementorの編集画面はこちらです。

編集画面は大きく左右に分かれています。左側がパネル(設定メニュー)右側がプレビュー画面という構成です。

パネル ウィジェットや設定項目が集まった操作エリア
プレビュー 実際のページがどう見えるかを確認できる表示エリア

基本的な操作は、左側のパネルから使いたい要素を選んで、右側のプレビュー画面にドラッグ&ドロップするだけです。要素を配置したら、サイズ変更やデザイン調整も同じように直感的に行えます。

ウィジェットの使い方

ウィジェットとは、ページを構成する部品のような存在です。例えば、見出し、画像、ボタン、地図などが用意されています。

基本ウィジェット 見出し、テキスト、画像、ボタンなど
一般ウィジェット アイコン、カウンター、プログレスバーなど
Proウィジェット 投稿スライダー、フォーム、ポップアップなど

使い方は簡単です。左パネルからウィジェットを選び、配置したい場所にドラッグするだけです。配置後は、サイズや色、フォントなどを自由にカスタマイズできます。

レスポンシブデザインの調整方法

スマートフォンでの表示も簡単に調整できるのが、Elementorの特徴です。画面上部のデバイスアイコンをクリックすると、パソコン、タブレット、スマートフォンの表示を切り替えられます。
それぞれの画面サイズで、以下の項目を個別に設定できます:

  • 要素の表示/非表示の切り替え
  • 文字サイズや余白の調整
  • 画像サイズの変更
  • 配置の変更(横並び→縦並びなど)
  • マージンやパディングの調整

これらの設定により、どの端末でも見やすいサイトを作ることができます。特にスマートフォンでの見え方は重要なので、必ず確認と調整を行いましょう。

実践的なサイト制作テクニック

美しいサイトを作るには、基本操作を覚えるだけでなく、実践的なテクニックも必要です。ここでは、効率的な制作方法をご紹介します。

テンプレートの活用方法

Elementorには、プロがデザインした高品質なテンプレートが用意されています。これを活用することで、制作時間を大幅に短縮できます。
テンプレートは「ブロック」と「ページ」の2種類があります。

ブロック ヘッダーやお問い合わせセクションなど、部分的なデザイン
ページ 1ページ分の完成されたデザイン

テンプレートは、そのまま使うだけでなく、自分のサイトに合わせてカスタマイズすることもできます。色やフォント、画像を変更するだけで、オリジナリティのあるデザインが完成します。

セクションとカラムの設定

セクションとカラムは、ページのレイアウトを決める重要な要素です。セクションは横幅いっぱいに広がる大きな区切り、カラムはその中を縦に分ける仕切りとして機能します。
これらの設定で気をつけたいポイントは、以下の通りです。

  • セクション間の余白を統一する
  • カラムの幅を%で指定して、レスポンシブ対応を確実に
  • 背景色や背景画像を効果的に使う
  • セクションごとにコンテンツをまとめる
  • スマートフォン表示時のカラム配置を確認する

これらの設定を意識することで、整理された見やすいレイアウトが作れます。特にセクション間の余白は、全体の統一感に大きく影響するので、慎重に調整しましょう。

デザインカスタマイズのコツ

見やすく魅力的なサイトを作るには、以下のポイントを意識すると良いでしょう:

配色 3色程度の配色を決めて、サイト全体で統一する
フォント 見出しと本文で2種類程度に抑える
余白 統一感のある余白設定で、読みやすさを確保
グローバルカラー 色の設定を一元管理し、簡単に変更できるようにする

これらの設定は、グローバルスタイルとして保存しておくと、新しいページを作る際にも統一感のあるデザインを簡単に実現できます。サイトの一貫性を保つために、必ずグローバルスタイルを活用しましょう。

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制作デモ

これまでの説明を踏まえて、実際にElementorでページを作成する手順を見ていきましょう。初めての方でも迷わずに作れるよう、順を追って説明します。

まずは、完成ページです。

超シンプルですが、なかなか奇麗に作れると思いませんか?

では、具体的な手順を見て行きましょう。

 

プラグインをインストール

プラグインのインストールはWordpressの管理画面から行います。

左メニューの「プラグイン」から、ページ上部にある「新規プラグインを追加」をクリックします。

 

検索窓から「Elementor」で検索します。

Elementorのプラグインを見つけたら、「今すぐインストール」をクリックします。

 

インストールが完了したら、忘れずに「有効化」します。

 

ページを新規作成し、Elementorの編集画面に移動する

今回のデモでは、固定ページを作成します。

サイドメニューの「固定ページ」から、「Elementorで編集」をクリックします。

 

Elementorの編集画面がこちら。

テーマに沿って、ヘッダーとフッターは踏襲されています。

 

ファーストビューを設定する

おさらいですが、ページの左側をパネル、右側をプレビューと呼びます。

プレビューの「+」をクリックします。

 

「Flexbox」と「Grid」があります。

これは好みですが、今回は「Flexbox」を使います。

 

カラムが1つのものを選択します。

 

パネルの「スタイル」タブをクリックします。

 

パネルの Background Type の「classic」を選択し、画像を挿入します。

 

画像を挿入すると、詳細な設定ができるようになります。

今回は、ファーストビューの形にしたいので、以下のように設定します。

  • Image redolution:フル
  • 位置:中央/中央
  • Display Size:カバー

 

パネルの「レイアウト」タブに戻り、以下のように設定します。

  • 最小の高さ:500px(これは画像サイズによって任意で変更してください。)

 

次にテキストを設置します。

パネルから「見出し」を、プレビューのファーストビューの部分にドラッグ&ドロップします。

 

パネルの赤枠内を設定します。

 

パネルの「スタイル」タブに切り替えます。

まず、タイポグラフィを変更します。

 

文字色を変更します。

これで、ファーストビューの作成ができました。

 

リードテキストを設定する

ファーストビューの下部に配置する、サイトの導入のためのリードテキストを設定します。

ファーストビューの作成時と同様に、「+」からFlexboxを選択します。

 

テキストを挿入します。

 

追加でテキストを配置する時も、パネルから見出しをドラッグ&ドロップします。

今回は、先ほど作成したテキストのすぐ下に配置します。パネルを要素に表示するには、黒いヘッダー部の左の方にある「+」をクリックします

 

前述同様にテキストを設定したら、このボックス自体を調整します。

ファーストビューに近すぎるので、上下のマージンを作ります。「詳細な設定」タブから、マージンに任意の数字を入力します。デモでは以下のようにしています。

  • 上:70
  • 右:0
  • 下:70
  • 左:0

これで、リードテキストが作成できました。

 

4カラムのエリアを作る

会社のホームページなどでよく見る4カラム構成のエリアを作ります。

 

今回は、4カラム用のFlexboxを選択します。

 

パネルから「画像」をドラッグ&ドロップで挿入します。

 

パネルから画像を挿入し、詳細の設定をします。

 

次にテキストを配置します。前述のやり方を参考に、パネルから「見出し」を画像の下にドラッグ&ドロップで配置し、詳細の設定をします。

 

同様に、4つのブロックを作成します。ブロック自体のコピペができないため、ここは面倒でも繰り返しの作業で頑張りましょう。

これで、4カラムのエリアが作成できました。

 

ボタンを設置する

パネルから、ボタンをドラッグ&ドロップで設置します。

 

ボタンの詳細設定をします。ボタンのテキストや、リンク先のURLなどを設定します。

 

「スタイル」「高度な設定」タブから、ボタンの位置や色、マージンを調整します。

これで、ボタンの設置ができました。

 

ページプレビューで確認する

黒いヘッダーの右上にある「目」のマークがページプレビューです。

確認してみましょう。

ページプレビューが確認できたら、「目」の右隣にある「公開」をクリックして公開します。

 

まとめ

以上が基本的なページ制作の流れです。一度この手順を覚えてしまえば、他のページも同じように作ることができます。大切なのは、パソコンとスマートフォン、両方の表示を確認しながら進めることです。
特に気をつけたいのは、スマートフォンでの見え方です。画面が小さくても読みやすいように、文字サイズや画像サイズ、余白を適切に調整しましょう。レイアウトは簡潔にし、スクロールしやすい構成を心がけることで、使いやすいページが完成します。

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Elementorでよくあるトラブル対処法

Elementorは優れたツールですが、使っていると時々トラブルに遭遇することもあります。ここでは、よくある問題とその解決方法を説明します。

表示速度の改善方法

サイトの表示速度が遅いと、訪問者は待ちきれずに離脱してしまいます。これは、以下の対策を講じることで、回避できるかもしれません。

画像の最適化 画像を適切なサイズに圧縮して使用
キャッシュの活用 キャッシュプラグインを導入して高速化
不要なウィジェット 使っていないウィジェットを削除
アニメーション 過剰な動きのある表現を控える

特に画像の最適化は重要です。WordPressの管理画面からアップロードする前に、画像サイズを適切に調整しましょう。大きすぎる画像は表示速度に大きく影響します。

一般的なエラーと解決方法

初心者がよく遭遇するエラーとその対処法をまとめました。

  • 白い画面が表示される → キャッシュを削除して再読み込み
  • 更新ボタンが反応しない → 一度ログアウトして再ログイン
  • 画像がアップロードできない → PHPのメモリ制限を確認
  • 編集画面が開かない → ブラウザのキャッシュをクリア
  • 設定が保存できない → 他のプラグインとの競合を確認

これらの問題は、ほとんどの場合、簡単な操作で解決できます。解決しない場合は、プラグインを最新版にアップデートすることで改善することが多いです。

動作が重いときの対処法

Elementorの動作が重くなる主な原因と対策は以下の通りです。

メモリ不足 PHPのメモリ制限を引き上げる(最低256MB推奨)
重いプラグイン 不要なプラグインを無効化または削除
ブラウザの問題 キャッシュのクリアや他のブラウザでの確認
サーバー設定 PHPバージョンを7.4以上に更新

動作が重い状態で作業を続けると、制作効率が落ちるだけでなく、保存したデータが失われるリスクもあります。特にメモリ不足は重要な問題なので、サーバー会社に相談して適切な設定に変更することをおすすめします。
メモリ制限の変更方法は、サーバーによって異なります。一般的には、.htaccessファイルやwp-config.phpファイルで設定を変更しますが、わからない場合はサーバー会社のサポートに問い合わせましょう。

これらのトラブルの多くは、定期的なメンテナンスで防ぐことができます。プラグインのアップデート、不要なデータの削除、キャッシュのクリアなどを定期的に行うことで、快適な環境を維持できます。

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Elementorでホームページ制作を始めましょう

ここまで、Elementorの基本的な使い方から実践的なテクニック、トラブル対応まで詳しく説明してきました。確かに、Elementorを使えば自分でホームページを作ることができます
しかし、

「本当にこれで大丈夫かな?」

「もっと効果的なデザインがあるのでは?」

「セキュリティは大丈夫?」

このような不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

実は、プロのWeb制作会社に依頼するメリットは、単なるホームページ制作だけではありません。以下のような付加価値があります。

集客設計 ターゲットに響くコンテンツ設計と導線作り
セキュリティ対策 安全性を考慮したサイト構築とメンテナンス
SEO対策 検索エンジンで上位表示するための総合的な施策
保守運用 システムアップデートや不具合対応の代行

当社では、お客様のご要望や予算に応じて、Elementorを活用した効率的なホームページ制作から、オリジナルデザインによる本格的なサイト構築まで、幅広いサービスをご用意しています。まずは無料相談から承りますので、「自分でやってみたけど不安…」「プロにお任せしたい」といったご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。


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